タイズマガジン関西

業績好調な株式会社ピカソ美化学研究所のODMと、社風についてお話を伺いました。 業績好調な株式会社ピカソ美化学研究所のODMと、社風についてお話を伺いました。

(2017.4.5更新)株式会社ピカソ美化学研究所 管理本部 人事部 課長 小泉 公一様
インタビュー
取材中

株式会社ピカソ美化学研究所 管理本部 人事部 課長 小泉 公一様

―― ピカソさんと言えば、お会いする方が皆さま優しい雰囲気で温かい社風だな、と思っているのですが、小泉さんは御社の社風についてどのように感じていらっしゃいますか。


当社が行っている様々な取り組みが、ピカソらしい社風を形成しているのかな、と思っています。まず最大の特徴として、社長との距離が近いです。規模も大きくなりましたが、社長は毎月国内外全ての拠点に出かけて、社員とコミュニケーションを取っています。私たちとしては、本社に1週間程度しかいませんので、せめてもう少し本社にいて欲しいと思っていますが(笑)。しかし、社長自らが社員の声を聞くということを率先してやっていることに私自身は強く惹かれています。最近は、社長とのやり取りはLINEを使っているほど、近いです(笑)。
入社2年足らずの社員でもプロジェクトに参加して、そこに社長が一緒に入ることもあります。だからこそ、すべての意思決定がスピーディーに行われ、プロジェクトが動くことが大きなプラスになっていると思います。
また、縦割りの会社ではなく、部門間の壁を排除して、組織の一体感を大切にしています。社内イベントも社員旅行、家族や内定者も参加する夏祭り、その他新年会、忘年会など数多く開催され、必ず社長も参加します。人と人とのつながりを大切にしているのです。縦割りの組織でないため、例えばAさんとBさんの仕事が重なり合うこともあります。しかし、ブランドメーカーやもっと先の消費者など後工程のことを考えると、自分の仕事に制限をかけると責任やモチベーションを感じ取れません。そこを無駄と考えて、自分の範疇でしか仕事をしない方は当社にはマッチングしないと思います。
現在、当社では7~8割が中途採用の社員です。当社にフィットする人材は、大前提として化粧品の好きな方です。また、タイプとしては向上心のある方、「こんな化粧品があったら良いのにな」と思い続けることのできる方、好奇心旺盛な方が活躍しています。
昨年は、従業員の満足度調査を行い、働きがいのある環境づくりにも取り組んでいます。ストレスチェックをするだけでなく、コンサルタントに入ってもらって、今後は時代に合った制度も構築していく予定です。
当社には、きちんと提案すればそれが実現できる風土があります。社長からは今年の目標として「失敗してもいいから挑戦しろ」と言われています。そこで海外留学生の採用という新たな取り組みを始めました。実は私の所属する人事部も4年前に提案が元で発足しました。当時、社長に提案を送る「ビジョンレター」というイベントが実施されて、「今後の事業拡大、拠点増加に合わせて全社的な人員計画を専門的に統括する人事部を作ってはどうか」という提案が実現したのです。最初は冗談交じりに話していたことがどんどん具現化していく、そんな面白さを実感することもできます。



―― 業績も非常に順調と伺っておりますが、御社の強みはどのような点でしょうか。


ブランドメーカーと当社の違いは、ブランドメーカーなら軸となるコンセプトやターゲットが決まっており、開発する化粧品もある程度限られています。しかし、当社の取引先は300社におよび、様々な種類のブランドメーカーの化粧品開発が可能です。一般的なOEMでは大手メーカーが開発したものを、下請け的に低コストで生産しますが、当社ではそういった仕事はほとんどありません。当社が各ブランドメーカーに合わせて開発した化粧品を提案しているので、幅広い種類の化粧品を作り出しています。スキンケアやメイクに特化しているブランドメーカーが数多くありますが、当社にはスキンケアやメイク、ヘアケア、ボディケアなどをトータルで開発できる技術力と設備があります。開発者にとっては、自分が思い描いたものを実現できる環境があるのです。それが当社の強みとなっており、社員のモチベーションにつながっています。こうした開発力が評価されて、業績も拡大しており、2017年6月にはタイで第2新工場が稼働し、2018年には横浜に建設中の第2工場も稼働予定です。


―― 御社が行われているODMについて、教えてください。


製造を委託するOEMの言葉は普及していますが、当社が行っている設計開発から委託するODMはまだまだ認知されていません。ブランドメーカーから委託された製品をいかに安く作るかではなく、ブランドメーカーが作りたいものに付加価値を加えて提案するのが当社の事業で、すべての製品をトータル提案できるので、ブランドのシリーズ展開にも対応することができます。当社では処方を取引先に公開しておらず、最近では化粧品市場に参入する異業種の企業からの依頼も増えており、様々なノウハウを含めて、提案を行っています。また、研究所の多くは地方にありますが、当社はアクセスのよい西宮と銀座に研究所があり、社員や取引先にも喜ばれています。


―― 海外進出も積極的にされていらっしゃいますよね。


はい。海外市場にも注力しており、中国では現地企業に当社のODMを提供しています。タイをはじめフィリピンやベトナム、シンガポールなどアセアン諸国の展示会にも出展し、取引先が増えてきています。化粧品はバルクと呼ばれる中身を加工しなければ、製造した場所が原産国となります。西宮や横浜で作ったバルクをタイの工場に送り、充填包装ラインで仕上げ工程を行っています。Made in JAPANのままで原価を下げることのできるこのスキームをブランドメーカーに提案し、タイ工場の生産数量は対前年大幅のアップとなりました。ピカソ品質を維持するために、日本の工場から技術支援を行っており、今後海外で活躍できる機会もさらに増えていくと思います。また、開発者にとっては、日本で自分の開発した商品が身近な場所で売られているという喜びもありますが、例えば中国全土で自分が開発した商品が売られるというスケール感も大きなモチベーションとなっています。


ショールームにて
社是


―― どのような方と一緒に働きたいと思われますか。また、御社を希望される方へのメッセージをお願い致します。


当社の社是は「創意工夫」。仕事で大切にしているのがNOと言わないこと。「これは無理だ」「できないです」と言わないことです。これを口にすることで本人の成長が止まりますし、言われた方も不快になる。まずは、どうやったらできるかを考える。もちろん、出来ないこともあるので、そんな時は代替案を考えて提案する。この考えに共感できる方を当社では求めています。
現場では製造機械も内作しています。最初はライン上に立たない変わった化粧容器を立てる治具の製作程度でしたが、最近では充填機も内作することがあります。これは「こんな治具や機械があれば、工場で働くスタッフも作業が楽になるだろう」という思いをカタチにしているのです。それで工場スタッフから「ありがとう」と言われることも仕事のやりがいにつながっています。

やる気次第で仕事はいくらでもあります。会社によって考え方や進め方は異なります。当社が正解、前職が正解ということもないと思いますが、まずは何でもやるという当社の基本姿勢を理解して、仕事に取り組んでほしいですね。また、どういう時でも謙虚さを持って頂きたいです。お客様はもちろんですが、協力会社様や社内においても謙虚さが必要だと考えています。その姿勢がなければ、いざという時に助けてもらえないと思うのです。
当社も阪神淡路大震災を経験しました。社員の中には家が全壊し、住むところがなくなり、工場に住むことになった者もいます。そんな時に設備メーカーや原料メーカーの取引先がタンクローリーで水を運んでくれたりしました。それは、それまでの謙虚な姿勢があったからこそだと思います。こうした会社の伝統を大切にしていきたい。 水を運んでくださったことで、社員は普通に工場で生活ができましたし、工場も稼働を継続できました。仕事ができたから、給料を支払うこともできましたし、一緒になって苦労しながら、喜びを分かち合うことができたのです。謙虚さがあったから、今がある。こうした思いを継承していきたいです。

仕事の領域はものすごく広いです。開発者は中身を研究するだけでなく、生産技術にも関わり、スケールアップや容器、充填テストにまで立ち会うこともあります。 また、自主課題で作った製品が社内コンペで採用されると、展示会で大々的に展示されて、開発者自身が展示会にも参加し、お客様に提案・説明することもできます。ブランドメーカーでは広報や販売に大きな投資が必要なため、新商品のリリースは年間で限られていますが、当社では300社の取引先の新商品開発をサポートしているので、年間何百という開発を行っています。自分が作った商品が市場に出回るのを見ることが最大の喜びだと思う開発者にならば、当社で数多くの喜びを味わうことができます。 また、最近異業種の企業が化粧品市場に参入するケースが増えており、まったくノウハウがない場合は、容器の提案からノウハウの提案を行うこともあります。こうしたサポートでは、共に事業を成長させるやりがいを実感することができます。

応募者の方から「これだけの技術があるのに、自社ブランドは作らないのですか」といった質問も良く受けます。私たちは自社ブランドの開発は一切行いません。私たちの事業は化粧品メーカーをサポートすることです。例えば、自社ブランドが大ヒットすれば、お客様であるメーカーの売上を取ることになり、また「そんなに良いものをどうして提案してくれなかったのか」とこれまで築いてきた信用を失うことになります。当社はお客様のことを第一に考えて、成長を実現してきたのです。

ミスマッチをして、お互いに不幸な転職にはしたくない。だから、面接では本音の転職理由を教えて欲しいと思います。ネガティブな転職理由を話すと不利になると言われますが、例えば「残業の多さが大きなストレスとなって転職を決めた」ということであれば、「当社ではそんな働き方ではないので大丈夫です」とお話しできますし、ミスマッチも起きないと思っています。当社にも欠点はありますし、それも包み隠さずお話ししていますので、出来るだけ本音でお話ししたいと思っています。


―― 御社の今後の夢・目標を教えてください。


創業して80年になりますが、会社としてはあくまで通過点で、今後90年、100年と永続的に繫栄していく必要があります。国内では高いシェアを持っていますが、今後人口減少によって市場が縮小していく中で、やはり海外市場での事業拡大が必要不可欠です。特にアジアの中で、「化粧品のことならピカソ」だと認知させることが会社の目標です。 人事としては、こうした事業展開に合った人材をしっかりと採用し、グローバルな人材を育成していくことが必要で、それを目標としています。


―― 本日は、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。



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