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業績好調!新工場建設を決定!
国内の化粧品OEMを代表する東洋ビューティ株式会社の特長・事業
業績好調!新工場建設を決定!<br/>国内の化粧品OEMを代表する東洋ビューティ株式会社の特長・事業

(2017.4.26更新)東洋ビューティ株式会社 執行役員 管理本部長 髙木 大介様
インタビュー
入口にて

東洋ビューティ株式会社 執行役員 管理本部長 髙木 大介様

―― 御社の強みを教えてください。


まずは研究開発力が充実していることです。研究開発員が100名近く在籍しており、様々なお客様の要望に応えられる研究開発体制が整っています。また、76期目を迎え、OEMのノウハウが蓄積されているので、様々なご要望を製品化できる力もあります。 生産設備においても12トンミキサーを所有し、大ロット生産を望む大手化粧品メーカーの仕事にもローコストで応えることができます。化粧品OEM業界でも2極化が進んでおり、大型の生産設備を持つ企業に大手の仕事が集まるようになってきており、当社でも大手化粧品メーカーの仕事が増えています。
また、当社は50年近く外資系大手化粧品メーカーの仕事を中心にやってきました。長年にわたり、このグローバル企業の仕事をパートナーとしてやってきた経験が当社の品質管理への信頼性につながっていると考えます。その結果、国内大手化粧品メーカーからの仕事が増え続けていると考えています。化粧品メーカーは自社工場を拡大するよりも、OEMへ生産や研究開発をアウトソースし、事業を最適化していくケースが多くなってきおり、また、自社で化粧品工場をもたない製薬メーカーや食品メーカーなど異業種企業の参入も増えてきております。大手化粧品メーカーや製薬メーカー、食品メーカーという異業種企業の化粧品事業への参入の増加により、お蔭様で、弊社の仕事量は右肩上がりで増え続けています。50年という長きにわたり外資系大手メーカーのOEMパートナーとして、厳しい品質基準をクリアしてきた実績にもとづく信用力、様々なお客様のご要望を製品化できる化粧品開発力、小ロットから大ロットまで生産可能な生産設備を保有、総合力の高さが当社の強みとなっています。


―― 売り上げも非常に好調ですよね。


前期の売り上げが191億円、現在進行中の2017年4月期は200億円を超える見込みです。化粧品OEMメーカーとして、信用、開発技術、生産設備と総合力が向上してきている結果だと考えています。


―― 佐賀工場を新設されるとのことで、更に業務拡大が期待できそうですね。


5ヵ年計画最終年度の目標を2017年4月期(5ヶ年計画2年目)で達成する見込みです。今後もさらなる成長を目指し、新工場の稼働に向けて、どんどん人材を外部から採用していきます。新工場が立ち上がるまでは、既存工場で研修を行う予定です。
既存の工場では、宇都宮(栃木県)には第一工場と第二工場、伊賀上野(三重県)にも工場があります。宇都宮第一工場は大ロットの生産、第二工場と伊賀上野工場は小・中ロットの生産を行っています。九州に工場を作る意味は、東日本大震災の時に、宇都宮工場が被災し1~2ヵ月生産が滞り、お客様に大変なご迷惑をお掛けしました。大ロットの生産ができる工場が東日本にある宇都宮工場だけだったので、BCP(事業継続計画)のためにも、西日本にも大ロット生産が可能な工場を持つ必要がありました。また、BCP以外でも今後海外化粧品メーカーからの仕事を取っていくことも視野に入れて、九州を生産拠点に選びました。佐賀工場は1万1000坪、宇都宮工場は1万3000坪、伊賀上野工場は5000坪の規模となっており、佐賀工場では、大ロット生産も対応可能な工場にする予定です。BCPのために生産拠点を分散し、安定供給を継続して行うために、今回九州の佐賀に工場を新設することにしました。



―― 佐賀工場は大規模な工場になるのですね。


そうですね。また、佐賀工場は「どんな工場にしたいか」といったアンケートを社員から集めています。これまでの延長線上ではない「魅せる工場」を作りたい。ロボット化や品質管理にこだわるほか、お客様や一般の方々にも工場見学ができるような工場にもしたいと思っています。
弊社は2017年1月には経団連に加入。社会貢献やCSRにも積極的に取り組んでいます。今年の夏は、社員や地域の子供たちを集めて、「実験教室」を行います。化粧品づくりや実験を体験してもらって、夏休みの自由研究に利用してもらえればと思っています。業績だけではなくて、社会貢献やコンプライアンスにも力を入れて、企業価値を向上していきたいと考えています。


―― 工場の人員確保についてどのようにお考えでしょうか。


労働人口が減っていく中でロボット化を進めていますが、重要なポジションは人でなければ行えません。パートは人が集まらなくなっており、最近は高校生の新卒採用に力を入れています。これまでの総合職に加えて一般職の正社員制度をつくり、このおかげで高校生の採用ができるようになりました。また、長く働いていただくために育休制度も設置。現在、20名ほどが利用しています。育休明けにはほとんどの方が戻っていただけるようになりましたが、勤務再開後も子育てをしながらどう働き続けていただくかについて検討を重ねています。事業が拡大していく中で雇用の安定に力を注いでいます。
会社の規模も大きくなり、それに合わせて勤務体制を整えています。もともと、社員想いな社風で、各種会社制度を整えていっています。業績が目標通り達成出来れば、夏・冬の賞与以外に決算賞与や社員が亡くなれば退職金とは別に、家族に対して手厚い保険金が出たりします。また、福利厚生会社と契約して、レジャーや宿泊施設などを割安で利用できる制度もあります。 弊社社長は常々「家族や友人などの周りの人から良い会社だと言われるようにしたい」と話しています。メーカーである当社にとって一番大事なのはモノを作る現場です(現場がメーカーにとっての生命線と考えています)。人員や住居の確保、作業環境の改善など、より働きやすい環境の整備ができるよう、日々考えています。
当社は業績も安定しており、社員想いの考えがベースにあるため、長く勤めていける会社だと思っています。


会議室の棚には製品がずらり
取材中


―― OEMで働く魅力・やりがいにはどのようなものがありますか。


開発員はいろんな化粧品に携わることができます。メーカーだと自社製品しか関われませんが、当社の取引先は300社以上。いろんな会社の、いろんなカテゴリーの化粧品づくりに携われる面白さがあります。また、当社の開発員はシャンプーやスキンケアなど、いろんなカテゴリーの製品を経験できるので、開発スキルを高めることができます。
製造スタッフもOEMで様々な生産に関わることで、豊富なノウハウを蓄積できます。また、多くの化粧品会社を支えているというやりがいを感じることもできます。だから、きちんとした品質のモノを納めるというプライドを持って仕事に取り組んでほしいと思います。しっかりと責任をもって仕事に取り組むことで、任せられる仕事の範囲も広がります。前を向いて仕事をする方は、工場全体を管理するポジションを将来的に任せられるようになります。
当社では、入社当初はいろんなセクションを研修で回り、適性を見て配属を行います。能力とやる気があると判断されれば30代からリーダーに抜擢される社員も数多くいます。会社全体のことを考えて改善提案ができる方や改善の意識をもって仕事に取り組んでいる方は若くても評価されて昇進することができる環境があります。
改善思考のある方、単にラインで作業をするという考えではなく、ロスを減らしたり、不良品が出た場合に次にどうすればいいのかを考える。高い意識をもってやってくれることを新たに入社していただく方には人材には期待しています。そして、自分たちは、会社の中でも重要な業務を担っているんだ というやりがいを感じてもらえれば会社はもっと強くなっていくと考えています。


―― 御社の社風について教えてください。


経営者との距離がすごく近く、風通しの良い会社だと思います。提案に対して、社長や役員は耳を傾けてくれますし、話もしやすい。社長も新入社員と会食したり、社員にも気さくに声をかけられます。ゴルフコンペには社長や役員、若い社員もたくさん参加します。パーティーなどでは、社長や役員が社員にお酒を注いで回り「何か困ったことがあれば、いつでも話してくれ」と話しをしてまわっています。
また、5年に1回の周年行事では、全拠点で希望する社員が会社負担で一斉に海外に出かけます。前回はシンガポールで、次回の80周年には個人的にはハワイに行きたいと話していますが、会社規模がどんどん大きくなっているので、実現できないかもしれませんね(笑)。
働き方に関しても、自分次第で成長出来て、提案ができるためやりがいを感じられると思います。大企業ほど、組織が確立されていないので、意見が言いやすく、いろんなことにチャレンジできる風土があります。 私は、会社にとって人材が一番重要で、出来るだけ良い人材に多く入社していただき長く勤めていただく事が会社の繁栄につながると考えています。社風として、会社は社員のことを想う思想があるので、社員も会社のために頑張る。自分たちの環境は自分たちで変えていく、そんな思いを持って業務に取りくんで欲しいと思います。


―― 今後はどのように事業展開されるのでしょうか。


今後、海外からの受注を増やしていく事を考えています。弊社は、ライバル企業が軒並み海外へ進出している中、これまで海外のビジネスに対して積極的に動いてきていません。 これは弊社の伸びしろであると考えています。ただ、技術志向の会社ですので、当面は日本から海外へ品質の高い化粧品を出していく事を中心に考えていきます。
中国や東南アジアというアジア市場からの引き合いが増えてきています。日本の化粧品は海外から品質面で高い評価を受けており、しばらくは「Made in Japan」化粧品の輸出を中心に、海外ビジネスは拡大していきます。この海外ビジネスの拡大にともない、語学力のある人材が活躍出来る場が、今後、弊社ではますます増えていくのではないか思います。 
当面の課題は、生産のキャパシティの増強と海外ビジネスへの体制強化です。さらに、タイミングをみてになりますが、当社がまだ手掛けていないメイキャップなど新たなジャンルの化粧品づくりにも機会があれば取り組んでいきたいと考えています。海外市場や新カテゴリへの挑戦など、まだまだ当社の伸びしろはあると考えています。


―― 本日は、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。