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【細井智彦コラム】自分の強みを見つけるコツ3「見本帳から選ぶ」 【細井智彦コラム】自分の強みを見つけるコツ3「見本帳から選ぶ」

<細井智彦> 細井智彦事務所代表 転職コンサルタント

<細井智彦> 細井智彦事務所代表 転職コンサルタント

大手人材紹介会社にて20年以上転職相談や模擬面接などの面接指導に取り組む。企画し立ち上げた面接力向上セミナーは12万名以上が受講する人気セミナーとして現在も実施中。採用企業の面接官向けにも研修・講義を開発し、人事担当から経営者まで、260社、面接官3000人以上にアドバイスをしている。2016年3月に独立し、フリーな立場から、引き続き個人と企業の面接での機会創出に取り組んでいる。著書『転職面接必勝法(講談社)』ほか多数




自分の強みを見つけるコツ3「見本帳から選ぶ」


<強みを見つける5つの方法>
1)自分の仕事の求人票を書いてみる
2)時間の物差しで成長点を見つける
3)見本帳から選ぶ
4)思いつく不満や短所を裏返す
5)人に聞く


自分は「探す」より「選ぶ」


自分の強みをみつけるコツ、今回は「見本帳から選ぶ」です。

「モテる男子とモテない男子の違い」に学ぶ


聞いた話ではモテない男性とモテる男性は、食事の誘い方でわかるそうです。 デートでお腹が空いて食事しようってとき「なんか食べたいものある?」って聞くのがモテない男だそうです。なぜかというと、すぐ思いつかなかったり、気を使ってしまい、なんでもいい、と女性が言ってしまいがちなのですが、それが本心とは限らず誤解してしまうからだそうです。「なんでもいいよ」と言われ「そうか、ほな焼き鳥は!」「うん、い・いけど」と言われても、「どうしよ、昨日食べたとこや、それに、この勝負服みてよ、わからんのかコイツ」と思われているかもしれないのです。
これが、モテる男はどうするか、といえば「この近くなら美味しい焼き鳥屋さんと、おでん屋さんやったら知ってるけど、どう?」って聞くのだそうです。そうすれば「焼き鳥も好きやけど、昨日死ぬほど食べたから、どっちか選べいわれたらおでんかな、けどなんかがっつり食べたい気もするし…」「がっつりって、肉とか?」「そうそう肉!ええね。」「お、じゃあ焼肉でも行く?けど今日、そんなキレイな服きてたらニオイが気になるな、どうしよか」「けど、わたしもどうしても食べたなってきたわ、服はかまへんよ。わたし探してみる!」という展開になるというのです。女性のみなさん、いかがでしょうか?
モテ男の違いは「選択肢を見せている」点です。たしかになにかある?っていきなり聞かれても、普段から興味がないとなかなか思いつかないものです。だからそこに、選択肢を見せイメージさせることで、女ごころをうまく引き出してあげることができる、ということなのでしょう。
「探す」のではなく「選ぶ」。これは、転職場面でも応用できます。個人はもちろん、企業が自社の魅力を発掘する際にも使えます。

イメージできないことは探しても見つからない


聞きたいことはありませんか?わからないことはありませんか?と質問したときに、質問が全然かえって来ないときがあります。大丈夫です!なんて言われたりするのですが、伝え手としては不安が残っていたりすることはないでしょうか?こんなときは、まだやってないうちから、やり方のコツを聞かされても、そもそもイメージができない状態では、ピンときてなくて、なにが分からないか、が分からない、となっていることが多々あります。

選択肢をつくることでイメージできるようになる


やってみてはじめて、分からないことが分かるようになる。だから大事なことは、やってみることが一番なのですが、やってみることができないときは、やっている姿を想像することです。その際に、選択肢を出すことでイメージができるようになる、これが「選ぶ」の最大のメリットです。
たとえば、「残業が多いので転職先はワークライフバランスも大事にしたい」と要望された方に、「残業ゼロになるけど、すごくつまらない仕事と、忙しいけど、時間を忘れるほど楽しい仕事ならどちらを選びますか」と問いかけると、後者の会社を選ぶ方は少なくありません。
ぐだぐだ書きましたが、自分探しは、お品書きのない店で注文は?って聞かれるようなもの、だから「メニュー」を用意しておくことで選べるようにしておけばよいってことです。

 探しても見つからない、それは無理もない、覚えてないことは浮かんでこないけど、見たら選べたりします。食べたいものや苦手なものは浮かんでこなくても「ヒレ」と「ロース」とどっちが好き?というように選択肢から選べるようにすることで、そういえば脂は最近苦手になってきたかも?って、気づきがあり、思考も整理できるものです。

さて、活かせる強みについて、ですが、自分の強みを選べる「強みのメニュー表」とも呼べる見本帳があります。 主な2つの「見本帳」を紹介しておきます。

●ポータブルスキル「人材サービス産業協議会」
ポータブルスキルセルフチェック

●社会人基礎力 「経済産業省」 
社会人基礎力

以下に細井が独自に使用している見本帳を付けておきます。

<対人力>
親しみやすさ/気配り・ホスピタリティ/チャーム(可愛がられる要素) 
素直さ/誠実さ/真面目さ/約束を守る/人への興味/働きかけ力(巻き込み力)
協調性/チームプレイ力/指導・育成力/対話力(わかりやすく伝える力/傾聴力/理解力/プレゼンテーション力/調整・交渉力)

<自分をコントロールする力>
決められたことをやり抜く力/忍耐力/継続力/粘り強さ/実行力/活動意欲/集中力/ストレス耐性/主体性(自分で考え行動できる力)/挑戦心・チャレンジ精神
/改善・成長意欲/前向き志向/全てのことから学ぶ姿勢/度胸・本番に強い/自分で自分を律する力・感情をコントロールする力/タフさ(精神力)/使命感・責任感/目標志向性・達成意欲/パッション(情熱)/探究心/どんな仕事でも面白みを見つける好奇心/変化対応力・柔軟性

<対課題力>
論理的思考力/物事の本質を突き止める力/課題発見力/企画力/計画力/想像力/提案力/広い視点で捉える力/分析力/事務処理能力(正確性 早さ PCスキル)/文書作成力/計算能力/器用さ/体力

プリントするかコピペして、ある、と思ったものを選ぶ、あと逆に強化しなければならないこともチェックしてもいいです。そしていまの仕事や、転職して目指したい仕事をするうえで求めそうなものと、重なったところが「(求められる)活かせる能力」としてPRできるものです。そうやって選んだ「強み」を人に理解してもらえるようにするにはその強みを鍛えたり活かしたりしている場面のエピソードを思い出してみてください。
そうすると、自分では言われたことをこなしてきただけ、と思っていても、粘り強く、集中してがんばってきた!ということに気付け、集中するための行動習慣を思い出すことでPRもできるようになれます。よかったらぜひ、やってみてください。

選んでから探すのもよし


一方で、自分で探しもしないで、目の前の、もので済ますなんて安易だな、もっと自分で掘っていけよ、と昭和な細井は思うことしばしです。 例えば、どこかに旅行に行くことになり、美味しいものを食べたいとき「札幌 ジンギスカン」で検索して出てきた店の中から選んだりしますね。細井ならそこで、「生ラム肉にこだわって20年」なんてお店のキャッチを読んだら、「北海道 生ラム肉」で再度検索します。

だから、自分の強みをインデックスでみつけたら、そこから、あらためて「探す旅」にでてもいいと思います。例えば「粘り強さ」があるとわかったら「機械設計 粘り強さ」で検索してみて各社が求める粘り強さの意味を理解してみる、というようにです。